母の悲しみ

母親は、自分の命をかけて子どもを産みます。
そして、世の中にかけがえがないものがあると
実感するのだと思います。

世の中で悲しいことのひとつに、
子どもが母よりも先に逝ってしまうことがあります。
経験したものでなければわからない
悲しみや苦しみ、絶望。
そんな悲しみを抱えている家族を支援する
NPO法人の記事がありました。

『小児がんでわが子亡くした親のガイド本 芦屋のNPO』
 ―悲しみを抱えつつ、前を向いて人生を歩んでいくためのヒントに―
小児がんでわが子を亡くした親に向けたガイドブックを、患者や家族の支援に取り組むNPO法人エスビューロー(本部・兵庫県芦屋市)が作った。
直後の心の葛藤から、その後の人生に対する見方の変化まで、経験者の声を盛り込みながらまとめている。同法人などが8月に神戸市で開催する「小児がん・脳腫瘍(のうしゅよう)全国大会」で、ガイドブックを使った勉強会を初めて開く。(鎌田倫子)
 題名は「エスビューロー小児がん喪失ガイドブック 喪失まもないお母さんへ 私たちの経験を踏まえて」。作成の中心となった代表理事の安道照子さん(51)=大阪府茨木市=は長男颯(はやて)ちゃん(享年5)を急性リンパ性白血病で、副代表理事の安井美喜さん(46)=同府東大阪市=は長男亮人(りょうと)ちゃん(享年1)を神経のもとになる細胞ががん化する神経芽細胞腫で、いずれも13年前に亡くしている。
 内容は、「私たち小児がん喪失家族の心のありよう」「私たち小児がん喪失家族のいま」「葬儀・法要・納骨のQ&A」「新しい価値体系への変革」という四つの章から構成。同法人がこれまで取り組んできたアンケートの結果やセミナーの内容などをまとめながら、具体例の一つとして葬儀の様子やその時の気持ちなど、安道さんと安井さん自身の喪失体験も盛り込まれている。
 「新しい‐」の章では、「どんなに頑張っても死ぬって何なのか」「何でうちの子なのか」と悩み、苦しむ親に対して、直接的な答えを示すのではなく、「人生とは努力して切り開くものだという考えは、(わが子の喪失という)理不尽さの経験によって消し去られた」「無理に前の自分に戻る必要はない」と記す。
 「発想の転換、新しい価値観を持ちましょうということ」と安道さん。「そうするしか前を向けないから」と安井さんは話す。それぞれがゆっくりと自分の変化を見つめていけばいいという。
 同法人は、医療学習会の開催や復学支援など、小児がんと闘う患者や家族を支える一方、1年ほど前から子どもを亡くした家族を対象にした読書会や勉強会などを開いてきた。治療中は病院の相談支援体制や、闘病仲間同士で励まし合う関係があるが、病院を出ると深い悲しみを一人背負い、孤立してしまう可能性があるからだ。
 ガイドブックは市販せず、勉強会で配布、活用する。読むだけで役立つようには書かれていないといい、当事者同士が意見を交わしながら言葉を補うことを前提にしている。安道さんは「あれだけ頑張ったわが子の親として前を向きたい、という人の一助になれたら。勉強会が思いを分かち合えるコミュニティーの一つになれば幸い」と話す。
神戸新聞 7月23日(火) 配信

季節のフルーツ

日本に生まれてよかった♪
と思うひとつに、食べ物があります。
日本は、食べ物で季節を実感できます。

店先に並ぶ、果物や野菜、そして花々
それらを見るにつけ、季節を感じます。
風の冷たさや温かさで季節を感じ
空の高さで、季節の移ろいを感じ
木々の色の変化で、季節を感じます。

嬉しいにつけ悲しいにつけ
季節はその変化とともに、
喜びを素敵な思い出に変え、
悲しみは、時とともに傷を癒してくれます。

9月になると、八百屋さんの店頭では、
スイカや梨にかわって、ブドウや桃、
栗や柿が店先に彩りを添えます。

桃にまつわる記事を見つけました。

『甘いだけじゃない…高血圧や動脈硬化抑える果物』
 和歌山県立医科大(和歌山市)や国立和歌山高専(御坊市)などでつくる共同研究グループは29日、桃から抽出したエキスに高血圧や動脈硬化の抑制効果があることを確認したと発表した。 研究者らは「県特産の桃が、心疾患などの予防にも役立つ果実であることを広く知ってほしい」と話している。 県立医科大の宇都宮洋才准教授(細胞生物学)らが5年前から、桃の健康効能について研究を開始した。
 ストレスや食生活の乱れで体内に過剰に分泌され、動脈硬化や高血圧の原因となるホルモンの一種「アンジオテンシン2」に着目。培養した動脈細胞にアンジオテンシン2を加え、桃の抽出物を入れた場合と入れなかった場合を比較した。その結果、抽出物が入っている場合、ホルモンの活動が大幅に抑制されたという。 研究グループは今月、イギリスの食品化学専門誌に研究結果をまとめた論文を掲載した。桃に多く含まれているポリフェノールの一種がホルモンの活動に影響を与えたとみており、今後、産地の住民らを対象に、心疾患や生活習慣病の発生率を調べ、食生活との関連性などを探っていく。
 生活習慣病予防の指導に取り組む日本食生活指導センター(大阪市)の野々村瑞穂会長は「桃には高血圧の予防効果があるといわれていたが、その理由がはっきりしたと思う。産地のブランド力を生かしながら、健康にも役立つ魅力を広めてほしい」と話していた。読売新聞 7月30日(火) 配信

アロマとハーブ

アロマの資格を取得するために勉強をしている時、メディカル・ハーブに触れることがあり、興味を持ちました。

アロマの資格(セラピストとインストラクター資格)を取得後、気になっていたメディカル・ハーブの勉強を始めました。

気軽にはじめたのですが、これがなかなかの優れもので、すっかり虜になり、メディカル・ハーブの資格まで取得してしましました。

日本では、緑茶やウーロン茶ほどメジャーではありませんが、
健康志向の強い方は、是非、ハーブに触れてみて下さい。

全国にハーブガーデンがありますので、
お住まいの近くのハーブガーデンに、散歩のついでに、足を運んでみて下さい。

『「何となく不調」にハーブ療法』
くらしナビ・ライフスタイル:「何となく不調」にハーブ療法
 ハーブの薬用成分を健康に役立てる「メディカル・ハーブ」が注目を集めている。一人一人の状態に合わせブレンドするハーブティーの店や、医師らによるハーブ療法の研究もスタート。6月には西洋ハーブの市販薬も発売された。ハーブの薬効を理解し、暮らしに上手に取り入れたい。
 ハーブ専門店を全国で34店展開する「エンハーブ」のアトレ恵比寿店(東京都渋谷区)。店頭には約100種のハーブティーが並び、ハーブの知識が豊富なスタッフが客からストレスや体の状態、悩みを聞き、その人に合ったハーブティーを提供する。
 広報担当の末廣紗和子さんは、カウンセリングは大切な要素だという。「病院に行くほどではないが、何となく体調が悪いという人が増えている。こうした人に合うものを見つけるには、状態をよく見極めることが必要」と話す。
 ●女性の来店多く
 来店者の8割は30代から50代の女性だ。同店でアドバイザーを務める篠木千春さんは「女性の多くは年間を通じ肌荒れやダイエット、デトックス(解毒)に関する悩みを抱えている」と話す。季節によっては風邪や冷え、女性ホルモンの乱れによる症状を訴える人が多く、夏前のこの時期は自律神経の乱れから不眠や肩こり、頭痛などの症状が増える。
 篠木さんに症状別のお薦めのハーブを教えてもらった。女性ホルモンの乱れによるイライラやのぼせ、ほてり、頭痛などの更年期症状には、女性ホルモンと似た作用をもつイソフラボンを含む黒豆とレッドクローバー、発汗異常を和らげるセージを組み合わせる。ハトムギやルイボス、ビタミンCが多いローズヒップなどは肌の調子を整える効果があり、ダイエットにはハイビスカスやローズヒップがいい。「自分の状態に合ったハーブティーをマイボトルに入れて持ち歩き、積極的に取り入れてほしい」と篠木さんはアドバイスする。
 ●専門外来も
 「メディカルプラザ市川駅」(千葉県市川市)の入谷(いりたに)栄一・統合医療センター長は、薬剤とハーブを併用した治療を行う。入谷さんは6年前、東京で日本初の「ハーブ専門外来」を開設した。
 古くから漢方医療を行っている日本では、ハーブも治療の一つに取り入れてきた。風邪のひき初めに効果のある葛根湯や葛湯(くずゆ)、ショウガなどもハーブの力を利用したものだ。
 「メディカル・ハーブとは、ハーブの力を目的意識を持って使うことです」と入谷さんは説明する。ストレスが原因で病気が発症したような時は、薬で症状を抑えつつ、ハーブでストレスをコントロールすると薬を減らすこともできるという。
 13年前から在宅医療に取り組む入谷さんは「ハーブでセルフケアができる」と言う。例えば、たんが絡む人は、タイムやセージの香りをかぐだけでスーッとすることがある。また、貧血の人には鉄分を多く含むネトル、便秘の人にはセンナ茶が効果的という。
 昨年には、入谷さんを中心に医師と研究者約20人が、ハーブ療法を研究する「日本ハーブ療法研究会」を設立した。将来的には医学学会に発展させる方向だ。入谷さんは「ハーブの効果についてきちんと研究する場が必要です。多くの人がその力を知り積極的に取り入れてほしい」と話す。【小川節子】
 ◇日本初、市販薬発売 足のむくみに効果
 6月、日本で初めて西洋ハーブの市販薬(第1類医薬品)が発売された。原材料は天然の赤ブドウの葉で、足のむくみを改善する内服薬。発売元のエスエス製薬によると、すでに世界25カ国以上で販売されている。
 ヨーロッパでは古くから、ハーブが病気の治療に使われてきた。特にドイツやフランスを中心に研究が進み、ドイツでは薬局で販売している薬の2割がハーブ製剤とされる。
 フランスのワイン農家など、赤ブドウを足踏みして果汁を搾る人たちに足の不調が少ないといわれてきた。足のむくみは、長時間の立ち仕事などで足の静脈の血流が滞り、血管内から水分が漏れ出し、皮膚の下にたまる状態のこと。赤ブドウの葉の有効成分には、血管の細胞間の隙間(すきま)を閉じる作用や血流を改善させる作用などがあるという。【下桐実雅子】毎日新聞社 7月8日(月) 配信

認知症患者の話し相手

認知症の方の対応には、認知症に対する正しい理解と対応方法を学ぶことが重要です。

一般的には、対応に関してさまざまな問題が発生し、認知症の方に振り回されることが多い状況の中で、
認知症患者のお相手をアニメがするという記事を見つけました。

人間の対応をアニメがするという画期的?な方法ですが、

私の介護に対する基本的な考え方は、

「介護は、人と人のコミュニケーションが大切である。」

というものです。

少し違和感を覚えましたが、今後介護に携わる方が、100万人不足するといわれており、
考え方の変容が必要なのではないかと、考えさせられました。

『アニメと会話「楽しい」 嫌な顔せず根気よく相手 「AIで支える認知症」昭和のスターがお相手』
 「認知症の人が同じ質問を繰り返すと、看護スタッフは仕事が進まず、家族は対応に困ってしまう。根気よく話し相手をしてくれる機械をつくれませんか」。千葉労災病院(千葉)の言語聴覚士で、京都工芸繊維大の安田清(やすだ・きよし)特任教授は数年前「人に寄り添うコンピューターづくり」を目標に研究している中野有紀子(なかの・ゆきこ)成蹊大教授(人工知能)に依頼した。
 パソコン画面上で話し相手をするアニメーションの人物を作るとき、安田特任教授から注文が付いた。「高齢の女性が若い頃にあこがれた昭和のスターを思わせる男性医師にしてください」
 中野教授らの研究チームは、声のトーンや話が途切れてからの時間などを分析。適切なタイミングでアニメの人物がうなずき、答え終わってから次の質問に進むようにした。認知症の約40人に試してもらったところ、約20分間自然に会話をしていた。感想を聞くと「いい男だね」「楽しかった」と好評だった。
 「同じ質問を繰り返しても嫌な顔をしないアニメは、話したいのに話せなかった認知症の人に歓迎されたようだ」と中野教授は話す。
 今後は、認知症の人がいつも繰り返す質問に答えられるように改良する予定。さらに、答えがかみ合っているか、不安などが言葉に表れていないか、調べる機能を追加。「会話から認知機能の低下やうつ症状を見つけられるようにしたい」と中野教授は話している。
共同通信社 6月19日(水) 配信

不眠

睡眠は、その量や質によって一日の活動に大きな影響を与えます。
眠れなかったりー 眠りが浅かったりー 何度も目が覚めたりー

私の友人や知人にも、不眠を訴える人が多くいます。
生活習慣や家族構成、仕事、抱えている悩みなど、それぞれ違うために一概には言えませんが、
不眠解明のヒントになる記事を見つけました。

年代を問わず、ケータイからスマホへとシェアが拡大していることから
意外なところに眠りの浅い(不眠)の原因があるのかもしれません。

『寝る前スマホは眠りに悪い?』居眠り学生急増
 夜に寝床でスマートフォン(高機能携帯電話)をよく使う学生は、大学の講義中に居眠りをしやすいという研究結果を、大阪バイオメディカル専門学校の吉村道孝講師(臨床心理学)が日本睡眠学会で発表した。
 寝床では目とスマホの距離が近く、液晶画面から出る青色光(ブルーライト)が眠りの質に悪影響を与えている可能性があるという。
 研究は大学生337人を対象に、消灯後にスマホを使う頻度と睡眠の内容を尋ねた。消灯後にスマホを使う回数で、学生を「週4日以下」「週5日以上」に分けた場合、夜の睡眠時間に差はなかった。しかし「週4日以下」の学生が、1週間で講義中に合計1時間以上の居眠りをする割合が7・1%だったのに対し、「週5日以上」の学生は17・0%と、倍以上に増えた。
読売新聞 7月1日(月) 配信

日本の超高齢社会

毎年発表される人口推計ですが、
少子超高齢社会に歯止めをかけるすべもなく、
65歳以上の高齢者が3000万人をこえ、
認知症患者は462万人です。
一方、出生率は1.39です。(現在1.40に推移)

先日の新聞記事の中で、介護に必要な人材について
今後、100万人の介護福祉士不足が考えられるということです。

介護は他人事ではない!といわれますが、
その言葉の意味は、身近なところにあるのです。
まずは少子化における介護の問題。
子どもに自分達(親)の介護をしてもらいたくない(させたくない)
と考えるご夫婦の何と多いことか。

では、誰がいったい介護をするのでしょうか。
介護保険がどんなに素晴らしくても、
現場で介護をするのは人間です。
自分の子どもには介護をさせたくないけれど、
他人の子どもなら介護をしてもらって
何の抵抗もないのでしょうか。

将来、一人の高齢者を一人の若者が支える
時代が来るといわれています。
2人親を支えるのに、生まれてくる子どもは1.40人
今の子どもの人数では、将来の高齢者を支えることは困難です。

しかし、悲観しているだけでは、何も解決しません。
幸いなことに、日本国民は勤勉で努力家で工夫のできる民族です。
どんな困難も、知恵を出し合い乗り越えてきました。

将来の大きな問題を今の課題として捉え、
創意と工夫を重ねることで、暮らしやすい超高齢社会を築けるのではないでしょうか。

『認知症高齢者462万人、新推計で160万人増』
 全国の認知症高齢者数は、2012年時点で推計約462万人に上り、昨年の国の推計より約160万人多いことが、厚生労働省研究班の大規模研究で分かった。
 認知症を発症する前段階とみられる軽度認知障害(MCI)の高齢者も、推計約400万人だった。正確な診断に基づく全国の認知症高齢者と、その“予備軍”の実態が明らかになったのは初めてで、国の早急な対策が求められる。
 研究は09-12年度に、愛知県大府市、茨城県つくば市など全国10市町で実施された。65歳以上の住民計約9000人を対象に、調査員が訪問するなどして生活状況を聞き取り、認知機能検査や脳の画像検査を行って、専門医が国際基準に従い診断。認知症の人の割合(有病率)を調べた。
その結果、65歳以上の人の有病率は15%。全国の高齢者数約3080万人と照らし合わせると、認知症高齢者数は約462万人に上った。介護保険のデータを基にした昨年の国の推計より大幅に多くなったのは、介護保険サービスを受けていない軽度の人や、病院に入院している重度の人なども含んでいるためだ。
読売新聞 6月1日(土) 配信